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社長兼編集長です。
WEBシステムのDB設計とビジュアルデザインについて、夕食を交えながら深夜まで議論。
本紙の契約読者は新聞の読み手であると同時に、「情報提供者」だったり、「記者」だったり、あるときは「クレームを寄せてくれる人」だったりするはず。
そういう多面的な顔を持つ人たちをどう呼ぶか。
結局結論は出なかったけど、この呼び名が決まったときが我々にとって本当のスタートのような気がする。
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社長兼編集長です。
某新聞印刷会社から新聞制作・印刷・発送のアウトソーシングについての正式提案があった。
よくあるような単なる下工程の丸投げではなく、印刷会社側の組版システムを遠隔で活用し、先方のオペレーターと対話しながら組版指示ができるという。
画期的なシステムだ。
当社はこれまで組版を内製化していた。全スタッフが組版できるよう、簡易な組版ソフトを導入し、併せて素人でも馴染みやすい「横組み」を採用していた。
だが、これからの新聞経営を考えると、社内は編集者・記者・企画者集団にしていき、労働集約的な部分はアウトソースするのが避けられない流れだ。
幸い、この10年に委託先がずいぶん充実してきた。しかも当社からみて複数の選択肢がある。
そこで今回、思い切って縦組みにし、印刷会社側の人材をフル活用することにしようと考えている。
当社のプロジェクトが業界全体の先駆型になればと思う。
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社長兼編集長です。
プライベートで中国茶の茶会に参加。
長いお付き合いの会社さんの4周年記念イベントだ。
老師の説明を聞きながら、4種類のお茶を味わった。
極めつけは、「日本では決して手に入らない」という特級の烏龍茶。
ペットボトルのウーロン茶とは似て非なるもの。
なんとも言えない上品な香りを脳髄に染み込ませる喜び。
(強いて言えば、超高級な吟醸酒を人肌に暖めたときに立ち上る芳香――という感じでした)
中国では茶道にあたる作法の体系がいったん崩壊したが、最近、日本や台湾からの影響で再構築されつつあるそうだ。
とくに京都の茶道の影響は大きいらしい。
政治・外交的な日中の緊張をよそに、草の根の交流がきちんと育っていることを実感した。
本当にぜいたくな体験をさせていただいたKさん、ありがとうございます。
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社長兼編集長です。
再創刊プロジェクトについて、某月刊誌より取材を受けた。
いつもは取材をする側なので、取材する側の手の内も丸見えで、お互いばつが悪い。
いい記者さんに取材を受けるのはいいものだ。
一生懸命質問に答えているうちに、自分の中で曖昧にしていたことなどが見えてくる。
報道取材はもちろん世間一般のためにするものだけれど、なによりも取材を受ける側にとって一義的なメリットがあるものだと、改めて痛感した。
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社長兼編集長です。
8月末の決算期を迎えた。
企業経営をしている限り、決算という責務からは逃れられない。
この一年間を振り返り、次の一年間を構想する大事な節目だ。
財務担当の役員との会話も、おのずから質が濃くなる。
編集長としては、選挙報道が思うようにできず切歯扼腕。
お隣、滋賀の「みんなの滋賀新聞」は公職選挙法の「創刊後6ヶ月経っていること」という要件を満たさないために選挙報道を断念したというが、当方はそういうこと以前に、人材の頭数やノウハウが決定的に足りない。
幸か不幸か再創刊前に解散総選挙となったので、ある意味助かったのかもしれない。次の選挙に向けて、我々らしい選挙報道のあり方を真剣に考えておかねば。